ミュージカル『BE MORE CHILL』の記録①
薮くん主演ミュージカル『BE MORE CHILL』について楽曲ごとにあれこれ語るエントリー。
ここ好き!これかっこいい!こう思ったこう感じたなんでもごちゃ混ぜに書きます。
文章まとめたり推敲したりしてると一生記事として出せない気がした(ジョセフがまさにそれ)のでもう箇条書きでも出しちゃえ!誤字脱字は時間ある時に確認するよ!ってノリです。
しかも遅筆で全然進まないので今回は♪生き延びたい〜♪二人プレイまで。リプライズ部分は直前の曲と併せて書いてます。
後から何か思い出したら随時更新していきます。
自分用という感じですが、読んでいただける場合は一緒にあれこれ思い出しながら楽しんでもらえたら嬉しいです。
生意気にも歌詞の和訳や解釈について語ってしまっているので書き手の情報を羅列し先に言い訳しておきます。
なんにも気にしないよ!大丈夫!って方はスクロールして本編へお進みください。
・外国公演未視聴、本も読んでません。音源は配信されてるものをダウンロード済みです。
・ミュージカルや演劇について詳しくありません。ちょっと好きって感じで普段は月一程度で観劇に行くくらいです。
・英語力も大したことありません。ミュージカル楽曲ならまあギリ聴いて理解できるかな程度です。
・大学で外国人から見た和訳の解釈等について学んでいました。翻訳自体に興味があるというより、日本語になったことでどんなイメージが生まれるかに興味があります。
・学生時代に海外に住んでいたことがあるため"日本とは違う"ということには耐性がありますがアメリカでもなければ英語圏ですらないのでイメージがずれているかもしれません。
上記お読みいただいて、わかった!大目に見るよ!となってくださった方はお付き合いください。
♪生き延びたい
・初見「長くない?薮くんずっと歌ってない??」とびっくりした。8分ほどあるらしい。一曲の間でシーンやセットが目まぐるしく変わって息つく間もなく物語に引き込まれる。
・予習ゼロで挑んだ私にはかなり衝撃的だった…板付き上裸の自担様。上裸はたいして気にならないけど初っ端の「エ□動画」は聞き間違いかと思った、というより私の薮くんデータベースの中に無い言葉だったから多分聞き取れてなかった(笑)なにしてるシーンなのか理解できたのは2回目以降だった。
・冒頭の「c,c,c c'mon♪」を「カ、カ、カ、カモン♪」ってしっかりカタカナ発音してるのが印象的。ディレクションあってのことなのかはわからないけど、日本Ver.って感じがして私は好き。英語の発音だと喉の手前で弾くような「クッ」って音に近いと思うんだけど(カタカナで書くと逆にわかりにくいかな…)、「カ」だと少し柔らかい印象。もともと薮くんは子音の発音が優しい人だから相性◎歌詞やセリフが英語版と比べて少しマイルドになってることも日本公演らしさだと思っている。雑な表現だが、全体的に日本語Ver.は柔らかい。この冒頭の1フレーズ目、もとい1文字目がその象徴のように感じられてとってもお気に入り。
・「♪まじで、何も気にせず」の「まじでっ」が好き。
・ヒーローとデニーロを同じ音に置いてほしさあった〜って生意気なこと思ったけど「生きよう」でioの韻がプラスされてて心地いい。
・7/28ソワレくらいから「♪クリスティ〜〜〜ンナッ!」の「ンナッ」が際立ち始めるw最初は少し驚いたけど薮くんがとっても楽しそうで良。8/4ソワレで清史郎くんも「ンナッ!」って返してて笑ってしまった。その後の公演でもけっこうな頻度で呆れ顔マイケルのンナッをいただいて嬉しかった。
・クリスティンに話しかけられた後の日本版ジェレミー、自分を誤魔化して励ましたり慰めたりする事なくストレートにネガティブだった(笑)
・D○のまま死ぬジェレミー(ビジュ:薮くん)一生想像できない。
・マイケル登場シーン、もうマイケルが好きすぎて既にここから拍手したい気持ち。作中通してジェレミーくんは本当に他人の話を聞かない。マイケルは親友の顔色を心配して励ましの言葉や誘いを与えてるのに、ジェレミーは全てぶった斬って女の話をし始める(悪意ある言い方)
・セ●ンのスラッシュがフラペチーノになってて勝手にス●バみを感じてる。ランチにお寿司食べてスタ●のフラペチーノ飲むってお洒落OLか?
・「だれの名前があるか見てみろよ」の「見てみろよおっ!」(三拍子)が好き。
・「♪空間を通り抜け」って急に物理的な状況説明だなあってずっと思ってて英語版確認したら、英語だとだいぶ心理的な描写だったw曲調やキャストの動きの演出で伝わる…かなという感じだし、伝わらなくても今後の解釈に影響はでないだろうな。
・参加リストに名前を書いた後の少し震えながらの「♪僕こそ仲間はずれだ」が好き。ジェレミーの惨めで悲しい気持ちが伝わってきて胸がきゅってなる。
・「♪誰か僕を助けて」は消え入りそうな高音で、薮くんこういう表現も歌でできるんだなって思った。
・「♪ゾンビたちはまだっ!」が好き。「まだっ?」みたいな時もあって楽しい。7月中は「急に薮くんみが出てきてたまらん〜」って思ってたけど、8月になった辺りから薮くんともまた違うような、薮くんというよりジェレミーの気持ちが爆発してるような、そんな風に思うようになった。回を重ねるごとに"薮くんのジェレミー"が出来上がっていく過程に立ち会えてる感じがして嬉しい。
・作品を通しての話だけど背景のLED画面の演出がとても効いている。目まぐるしく変わる背景に朝の慌ただしさが伝わってくる。背景以外のセットはキャストが歌いながら運べるような小道具が多いから変な言い方かもしれないけど"お手軽"な印象。大道具=画面のみって感じだから、あの背景画面さえ置けるなら箱を選ばずいろいろなところでできそう。でも新国立劇場の元の大きさを考えるとあの画面自体がかなりボリュームあるのかな…
・双眼鏡で薮くんをロックオンしてると背景だけが流れていくから本当に薮くんが移動してるように錯覚する時があるw
・一曲目から劇場に響き渡る薮くんのロングトーン、本当に心地よい。他のキャストたちによるメインフレーズのオーバーラップがより一層盛り上がりを最高潮に導いていく。でも舞台上の薮くんは気弱で猫背でもじもじしてるジェレミーで。最後のGo!は「もう何だか良くわかんないから飛んでおけ」という半ばやけくそな感じまでする。そんな終わり方。8分超えの曲を歌い切ったとは思えないような情けない表情を浮かべているけど、歌も表現も進化が止まらない薮くんは本当にかっこいい。丸まったその背中に惜しみない拍手を。
♪リハーサル最高
・クリスティンのところへ行きたくてもなかなか行けないジェレミーの背中をトンっと押すマイケル(優しい最高友達になろう?)
・クリスティンのキャラが強すぎて圧倒されて初回は少し物語に置いてかれたwいつかの公演で後ろに座ってた女性2人組(おそらくチル初観劇)が幕間に「どうしてあんな子を好きになるの?」って話してて正直すぎる感想で笑ったw別の曲のところで書くと思うけどクリスティンはまともだしいい子だと思う。でもヒロインの一発目のソロ曲にしては強烈すぎて「へ、変な子だ…!」という印象を劇場中に与えていると思う。「銃規制とか興味あるわ」とか「少しADHDなの」なんて言われると思わなくない?歌詞だけじゃなくて音もリズムも独特。
・井上小百合さん、今となっては何をしてても可愛い美しい!って思うけど、初見は2幕冒頭までそういう感想が湧いてこないくらい"クリスティン"が強かった。
・ジェレミーの「言ってることはよくわからないけれど好きな子が楽しそうで嬉しい」って感じの顔が可愛い。そしてその気持ちに勝手にシンパシーを感じている。
・レイエス先生が話してる間、リッチにメンチ切られてるジェレミー。
・ジェイクとクリスティンの会話を聞いてる時のジェレミーはもじもじしてて袖いじったり萌え袖したりと落ち着かないし確かに魅力的じゃない(cv.スクイップ)
・ジェイクがキザなセリフを言う度に「え゛!?」って顔して反応してるジェレミーが面白くてずっと見てるw時々マイクに「え゛!?」って入っちゃってる時があって可愛いw
・ジェイクがはけ際にするバスケのシュートモーション(これがそもそもシュールで面白い)を真似したジェレミーのジャンプは我が担当ながらまじでダサい。
・♪生き延びたいリプライズのさっきまで楽しかった空気が一気に萎む感じが本当に切ない。自分で自分に「傷はまだ浅いから自分で治せる」って言い聞かせる姿が苦しい。「特別になんてなれなくていい ここにいることだけは気づいてほしい」が胸にくる。
♪スクイップ
・リッチの「木偶の棒」に対する「背だってそんなに高くないのに」ってジェレミーの台詞は、薮くんが演じることでただの嫌な奴みが出てしまう劇中唯一と言っても過言ではないキャスティングミスマッチな台詞だと感じてる(笑) 英語版の日本語訳をそのまま採用してるみたいだけど、本来ジェレミーは中肉中背って感じの役者さんが向いてる役なんだろうなって思う。それでも薮くんをジェレミーにって推してくれた方がいるのかなと思うと本当に嬉しい。
・「1日キツかったんだ!の手振りで遊ぶジェレミー。リッチ>ジェレミーの力関係の場面なのに薮くんがリッチ役の木戸さんにチャレンジしてる構図が面白いw
・頬を叩くのがリッチ⇄スクイップドリッチの切り替えなんだろうけど初見はこの場面だけじゃわからないから2回目からなるほどってなる。
・日本語版の「Made in JAPAN」は英語版だと「It's from Japan」だった。英語版の方がスクイップが消失する時のフレーズに通ずる気がするけど「Made in ○○」は日本人には聞き馴染み深くてキャッチーでいいなと思った。
・ところでリッチって日本語名で言うと「富男」って感じなのかな。
・もともと木戸さんのお顔が上品で好きだなあと思ってたけど、一度この場面で間違えてジャケット着たまま出てきちゃったことがあって(7/31)、その時の対応がめちゃくちゃ良くて大好きになっちゃった。ジャケット着たまま歌い続けるのかなあと思ってたら大サビ?でバッとジャケット脱いで、その後の歌唱中のジャケットの扱いも自然で、むしろかっこよくてなんの違和感もなかった!もう一回くらいジャケット有りで出てきてくれないかな…(笑)
・「救い…?」って日本語訳楽しい。
・ジェレミーソロの「♪命令を出す」の振り付けがちょっとしたファンサに見えてしまってオタクであることをノイズに感じる。
♪二人プレイ
・薮くんと清史郎くんのハモリをたっぷり堪能できる大好きな曲。メロディーも良い、言葉も良い。
・この曲の和訳の詩が大好きで個人的に1番解釈の仕方が興味深い。以下、私の解釈を含め書き進めるが、清史郎くんがマイケルのジェレミーに対する気持ちを"執着"と表現していたことを前提と置く。マイケル・メルについて、というよりは加藤清史郎くん演じる日本ver.マイケルについての言及が多いかも。
・英題の「Two-Player Game」が日本ver.では「二人プレイ」となっていて早速ニュアンスの違いを感じる。「Two-Player Game」だと"二人プレイ専用のゲーム"という印象だけど「二人プレイ」だと"ゲーム(何人までプレイできる仕様かは不明)を二人でプレイする"という印象が強い。二人でプレイするしかないゲームではなく、あえて二人でプレイする、という捉え方が生まれるので日本語の方がより"二人"が強調されてる気がする。まあこのあと「二人モードゲーム」って言い方もしてるからそんなに拘りは無いし、ただ和訳として収まりがいいからってだけだとは思うけどこういう差分大好き人間だから気になってしまったしすごくいいなと思ってる。
※(8/28追記)今まで「二人モードゲームだ」だと思ってた部分、今日「二人用のゲームだ」ってはっきり聴こえた!いやTwo-Player Gameまんまちゃんと和訳してるじゃん。解釈もなにもないじゃん恥ずかしいって感じになってしまったけど私は約1ヶ月ずっとこう思い込んで観劇し続けてたから消しません(笑)
・「亡者の黙示録!レベル9!カフェトリウムだ〜!」この時はまだゲーム内の話。ゲーム内の講堂でゾンビと闘う2人と、高校で懸命に生き延びようとする2人を重ねてジョーク?皮肉?鼓舞?満載だなと思う。まさか実際の学校の舞台でゾンビ(=スクイップドキャスト、スクイップの広がりを"感染"と捉えるとよりリンクする)と闘うことになるなんてね…。
・歌い出しの「悪者」の「わ」に腹筋を感じる。あんなよ〜ぎぼ〜してる体勢でよく声が出るな…って思う。
・マイケルがめちゃくちゃ励ましてくれてるのにジェレミーは人の話を聞かないスキル発動してゲームに夢中になってるから毎回コントローラー取り上げたくなる。
・マイケルは「学校で負け組でも僕たち二人は最高の趣味を持ってるし大学になったらそれがイケてるはず。」と現状を悲観することなく捉えてジェレミーと二人なら切り抜けられると伝えるけれど、ジェレミーは負け組で居続ける今に満足できない。多分その不満にマイケルの存在は関与しない。マイケルがいようといまいと、負け組である時点でジェレミーにとっては"変えたい現実"なんだ…。そこがまた切ない…。マイケル、私とゲームしない?
・ゲーム内のゾンビを怖がって両脚をあげるところ、薮くんしっかり腿を引いて縮こまってて清史郎くんよりコンパクトになってて可愛い。
・お父さんが入ってくるシーン、トムさんのアドリブ?に普通に笑っちゃってる清史郎くん可愛い。最初の頃は思わず笑っちゃったって感じだったけど徐々に毎回笑うのが正解シーンみたくなってる(笑) 薮くんその隣で真顔で高橋名人やってて個人的にはめちゃくちゃツボってたんだけど福岡では一回もなってくれなかったな…まあ若い子わかんないしな…(笑)
・ジェレミーはお父さんと同じように「惨めで、一人」になりたくないって言うけれど、お父さんと違って自分にはマイケルがいるから決して一人ではないって思考にはならないんだろうな…。マイケル、私と(リプライズ)
・マイケルを口説くフレーズ(口説いてない)の時の歌声と顔が甘すぎて、あれは口説いてるにもほどがある。間違いなく口説いている(口説いてない)とにかくそれくらい空気が甘くなるような薮くんの歌声が大好き。
・「僕のこと1番好きって本当?」って食い気味な問いにジェレミーが「このチームはずっと続く」って答えると「なーんだ」って顔をするマイケル。この顔なんだろうって考えてる。マイケルの理想の答えは「1番好き」を肯定してくれることだったとは思う。チームのメンバーの1人、みたいな扱いがつまらなかったのかな。英語版だとマイケルの歌唱パートに既にteamのワードが入ってるからチーム自体が気に入らないわけでは無いと思うんだけど、このシーンでは(特に日本版マイケルは)ジェレミーと1対1の関係を望んだのかなと思う。マイケルはジェレミーと自分の間に双方向の矢印が伸びる図(ジェレミー⇆マイケル)を期待したけど、ジェレミーはチームという円の中に自分達がそれぞれ存在している図を想定してるように見える。(文章でこのイメージが伝わるかわからないけれど…)これがマイケルをあの顔にさせてるのかなあという想像。
・「♪高校なんて」の伸びやかな歌声が大好き。「てぇ」って少し余韻が残るところが良き。座ってる体勢で薮くんこんなに声出せるんだ、すごい…と惚れ惚れ。
・「高校なんて」の「なんて」をここで付けてくる歌詞がいいなあって聴くたびに思う。同じメロディーが3回あって1.2回目はマイケルパート、最後の3回目がこのジェレミーパート。英語の歌詞だと全て「High school is ○○」ってリリックが共通で○○の部分は3種類マイナスな言葉が入ってるんだけど、日本語だと①高校は②助け合おう③高校なんて となっていてマイケルの①②からはマイナス要素がすっかり抜けている。③で「なんて」と副助詞が付くことで初めて高校下げのニュアンスが含まれる。(②はこの後に「高校が辛くても」と続くが高校下げかと考えるとそうでもない気がする)ジェレミーのパートでこういう歌詞にするのか〜と。この曲を通して判るマイケルとジェレミーのスタンスのズレ、現状を悲観してるか否かがこんなところでも読み取れるな…って思ってしまう。まあシンプルに「♪高校なんて」の響きがいいからって話かもしれないけどいろいろ考えるの楽しい。
・冒頭のフレーズを繰り返して2人で踊ってる姿、あまりにも楽しそうすぎる(笑)薮くんの舌出しも清史郎くんのピヨピヨダンスも可愛い。
・最後のロングトーンのハモり、めちゃくちゃ気持ちが良い!サビのハモでも思ったけど声の相性もとても良い気がする!ちょっと特徴のある薮くんの声に清史郎くんの声はしっかり馴染んでるように聴こえる。
・歳の差もひと回りあるし、なにより任侠ヘルパーでの共演のイメージが強かったから最初に出演者を見た時は「薮くんとせいちゃんが同級生で親友…?へ〜そうなんだ」って感じだったけど舞台の上の二人は本当に親友に見える。
・同じフレーズが用いられて始まりも終わりも二人で楽しくゲームをしてるけど、楽曲中の物語の動きとしては「スクイップを見に行ってみよう」なのが少し切ない。
・厄介オタク、あれこれ深読みして切ない切ない言ってしまうけど楽しいメロディーも二人の歌声もわちゃわちゃ感も大好きでいつもマスクの下でニコニコしながら観てる!
今回はとりあえずここまで。
なんかジェレミーのキャラクターをあんまりよく思ってない感じの書き方が多いけどほんの一部の曲しか書けてないからこうなってるだけです…。
本当は福岡公演の前にあげたかったのに気づけば大阪も二公演終わってる…!?
全曲分書きたい気持ちはある…けどどうなるかは未定…
一応尻叩きのつもりでタイトルに①って付けたので少なくとも②までは頑張りたい。でもこっそりタイトルから①を消す未来もありそう(笑)
とりあえず公演期間中に第一弾を更新できて良かったって思ってます。
残り二公演、無事に幕が上がりますように。
気が早い発言だけど、ジョセフに引き続き完走したら本当にすごいな。は〜こればかりは祈るしかないけど奇跡、起こるんじゃないかって信じてる。
読んでいただきありがとうございました!